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群馬で夢のマイホームを持てるのは年収いくらくらいから?
マイホーム予算の算出方法とは?
マイホームは誰しも憧れるものではないでしょうか。アパートやマンションで賃貸暮らしをしていても、いずれは自分や家族のこだわりを詰め込んだ家を建てたい、と夢を持っている方は多いものです。しかし、そこで大きな壁として立ちはだかるのが予算です。特に、予算を決めてハウスメーカー探しを始めても、予算内に収まるよりオーバーすることの方が圧倒的に多いのが現実です。
そして、様々なオプションやこだわりを削って予算内に収めたとしても、頭金や住宅ローンのことを考え出すとますますややこしくなってよくわからなくなった、という経験をされた方も少なくないはず。実際の住宅購入金額は頭金+住宅ローン借入額に左右されます。
頭金は住宅を購入する際、現金で支払うものです。残りがローンとなるわけですから、頭金は少しでも多く先に払っておいた方が後々楽のように思えます。しかし頭金を多く払い過ぎると将来必要になる車などの購入費、突発的な事故や病気に充てる医療費が足りなくなってしまいかねません。これらの「生活予備費」は会社員なら生活費の半年分、自営業であれば1年分は差し引いておくと安心です。
現在の年収から住宅ローンの借入可能額を算出する方法
では住宅ローンを借りるとなったら借入可能額はどの程度になるのでしょうか。以下は返済負担率(年間返済額が年収に占める割合)を25%、住宅ローン金利を1.5%として35年返済でシミュレーションしたものです。元利均等でボーナスの加算はありません。
年収(税込) | 借入額の目安 |
---|---|
300万円 | 2040万円 |
400万円 | 2720万円 |
500万円 | 3400万円 |
600万円 | 4080万円 |
700万円 | 4760万円 |
ちなみに、2016年の群馬県の平均年収ランキングは460万900円で全国16位でした。表で見ると、おおよそ3,000万円ほどが妥当といえるでしょうか。住宅ローンの年間返済額は一般的に年収の25%以内に抑えるべきといわれています。ですが当然、家族構成やライフスタイル、月々の出費額等によって同じ年収でも返済可能額は異なるため、自分自身のプランを立てましょう。
現在の家賃から住宅ローンの借入可能額を算出する方法
年収だけだといまいち借入可能額が想像できないという方は、現在の家賃から考えるのもひとつの方法です。ちなみに、私は賃貸のアパートから注文住宅の一戸建てに引っ越しました。昇進・昇給が決まっていたこともあり、返済額のシミュレーションは家賃よりもやや高めにしましたが、マイホーム購入を検討するにあたって毎月少しずつ貯蓄をしていたことも役立ちました。
下の表は住宅ローンの金利を1.5%として35年返済、こちらも元利均等でボーナスの加算は考慮していません。
現在の家賃 | 毎月の返済額を 家賃と同じにした場合 |
毎月の返済額を家賃より 2万円減らした場合 |
毎月の返済額を家賃より 2万円増やした場合 |
---|---|---|---|
7万円 | 2280万円 | 1630万円 | 2940万円 |
8万円 | 2610万円 | 1960万円 | 3260万円 |
9万円 | 2940万円 | 2280万円 | 3590万円 |
10万円 | 3260万円 | 2610万円 | 3920万円 |
11万円 | 3590万円 | 2940万円 | 4240万円 |
12万円 | 3920万円 | 3260万円 | 4570万円 |
13万円 | 4240万円 | 3590万円 | 4900万円 |
14万円 | 4570万円 | 3920万円 | 5220万円 |
15万円 | 4900万円 | 4240万円 | 5550万円 |
こうした方法で借入可能額の目安を算出したら、頭金と合わせてはじめて住宅の購入金額の全貌が見えてきます。資金計画は慎重にこしたことはありません。夫婦、家族でよく話し合って決めていきましょう。
住宅ローンを組む際に発生する費用とは
住宅ローンを組む際に発生する費用には、以下のようなものが挙げられます。
支払うタイミング | 支払い先 | |
---|---|---|
融資手数料 | 融資が実行されるとき | ローンを提供する金融機関 |
保証料 | 融資実行の前 | 保証会社 |
団体信用生命保険料 | 融資実行の前(毎年支払う) | 生命保険会社 |
火災保険料 | 融資実行の前 | 損害保険会社 |
地震保険料 | 融資実行の前(毎年支払う) | 損害保険会社 |
印紙代 | 住宅ローン契約時 | 税務署 |
融資手数料とは?
融資手数料とは、銀行などの金融機関から住宅ローンを借入する際に、その金融機関に対して発生する手数料を指します。融資手数料の仕組みは金融機関ごとに異なりますが、大別すると以下の2通りに分けることができます。
定額型 | 借入金額に関わらず、支払う金額が一定のタイプ。 |
---|---|
定率型 | 比率が決められており、「借入金額×比率」で金額が計算されるタイプ。 |
借入金額が1,000万円であれば20万円程度、3,000万円であれば60万円程度が相場であると言われています。
保証料とは?
多くの住宅ローンでは、保証人がいなければ借入をすることができません。多くの場合、保証会社に保証人となってもらいますが、この際に保証会社に対して支払う手数料として保証料が発生します。保証料の計算方法は各金融機関が独自に決めており、主に「借入金額」「返済期間」によって金額が変動します。借入金額が1,000万円の場合で、数十万円程度が相場であると言われています。
ライフプランを考慮して決めよう
借入総額の目安として、「年収の5倍くらいまで」「月返済額が年収の25%以下」などとよく言われますが、返済期間や借入時の年齢、年収、家族構成などが異なるケースをすべてひとくくりにして、こうした考えに当てはめてしまうのは実はとても危険です。
たとえば、 同じ家族構成であれば、年収が1,000万円であっても、300万円であっても、水道光熱費の平均額というのはそれ程変わりません。つまり、年収が低い分、生活固定費の比率は高くなるため、同じ「年収の5倍」「年収の25%以下」でローンを組んでも、年収300万円の世帯の方が、住宅ローンが家計を圧迫する可能性が高いということになります。
では、住宅ローンの借入額を考えるにあたって、基準にするべき数字はいったい何なのでしょうか。無理のない借入金額を算出するために最重要視すべきなのは、ずばり「ライフプラン」です。
たとえば子どもの入学費や養育費、結婚資金、定期的に海外旅行へ行きたいなら旅行費用、家族の誰かが病気になったときの治療費、家電や家具の買い替え費用、家の修繕費、両親の介護費用、自分たちの老後費用など、生涯起こり得る出費には様々なものが挙げられますが、本当に無理のない返済計画というのは、生涯の中で「もっとも世帯の出費が膨らむ時期」を基準に考えることです。たとえば子どもがいる世帯にとっては、「子どもの教育費のピーク時」がこれに当たるでしょう。
ローン商品を取り扱う金融機関などでは、ファイナンシャルプランナーが無料でライフプラン設計を考えてくれるようなサービスもありますので、こうしたツールも積極的に活用し、ぜひライフプランに合わせた返済計画を立ててみてくださいね。
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